都会の死角

日曜に友人と会う。

友人と会う際は、上野とか、渋谷とか、秋葉原とか、適当に行くとこを決めて待ち合わせるのだが、今回は色々紆余曲折あった末に「目黒」でということになる。


ここでオチを言ってしまうが、自分は「中目黒」で友人を待ってしまう。

友人は東横線沿線に住んでいるため、自分の頭の中に中目黒しかない。

2時間前に中目黒に前乗りして、カフェや駅前の蔦屋書店でくつろいでいた自分をなかったことにしたい。


友人に「駅前のドトールで待っている」と現在地の送信とともにメッセを送ると、「中目黒なのね・・・」というビミョな返事が帰ってくる。

「向かうけどちょっと時間かかるわ」というメッセージが送られてきて、不思議に思いながら念のためGoogle Mapsを見ると、山手線に「目黒駅」がある。

二十数年東京に住んでいて、山手線に目黒駅があることをほぼ認識していないことに、その時気づく。


平謝りしながら、結局は恵比寿駅で落ち合うことにする。