正直に言って、自分は藤子・F・不二雄に関しては全集を持っているぐらい好きであるが、藤子不二雄Ⓐに関してはそこまで思い入れがあるわけではない。
それでも、こうやって去くなったと聞き、いろんな想いが押し寄せる。
藤子不二雄Ⓐランドで発売された作品は60冊ぐらいもっているし、まんが道は小さい頃に何度も何度も読み返した作品である。
そこまで思い入れがあるわけではないが、大好きな漫画家であることは間違いない。
幼い頃の自分はドラえもんが大好きであった。
というか自分ぐらいの年齢の人たちは刷り込みに近い感覚でドラえもんを嗜んでいると思う。
ドラえもんが好きになり、その後作者は藤子不二雄であることを認知し、やがて藤子不二雄は2人いることを知り、そのうち藤子不二雄はFとⒶに分かれ、自分はFに流れていった。
藤子不二雄が2人いることを知ったのはもう思い出せないくらい幼い頃だが(おそらく小1ぐらい)、そう認知した段階でなんとなく藤子不二雄の中に2つの流れがあることを理解した。
はっきりと言葉としてわかっていたわけではないが「はっとりくん」はテイストが違うということがわかり、「ああ2人なんだ」と得心した覚えがある。
そして成長するにつれて、絵の違いとか語り口の違いとかがわかってきて、FはFで、ⒶはⒶで、それぞれ好きになっていった。
藤子不二雄Ⓐの作品をみると、もっていないにせよ、大体読んでいる。
なんだかんだでやっぱ好きなんだな、という気がする。