ジュラシック・ワールド / 新たなる支配者を観る

映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』公式サイト

観たい映画があったわけではなかったのだが、「映画が観たい」という気持ちが先行し、なにか観ることにする。

そして白羽の矢が立ったのがジュラシック・ワールドである。

観た理由は「時間が適当だったから」である。

現在の上映作品はかように艶がなく感じる。


このシリーズの第1作「ジュラシック・パーク」は映画のCG時代の幕開けをおこなった記念碑的作品であり、自分も劇場で見て驚愕したのを覚えている。

そして、それ以来のジュラシックシリーズの鑑賞になる。

ジュラシック・パークと本作の間の作品は何も観ていない。

本作は割と継続性の強い作品で、このシリーズに対する前提をほぼ持たない自分にとっては、人物像や世界観などよくわからない部分が多い。

「ここは前作の仄めかしなんだろうな」という部分はなんとなくわかるのだが、面白さにはつながっていない。


しかしながら、恐竜をお題に数々のスリルを提供する、という意味ではこなれた感はある。

手を替え品を替え、いろんなバリエーションで恐竜と対峙する。

ここは本来スリルやサスペンスを感じさせるべきだと思うが、どちらかというとディズニーランドのアトラクションのような安心感のあるスリルである。

馬鹿にしているわけではないが、子供が観る感じがちょうどいいと思う。


にしたって話はちょっと納得いかない部分が多い。

特に気になったのは実質敵役の企業「バイオシン」のセキュリティーのガバガバさである。

いくら僻地にあるとしても、バイオテクノロジーの企業としてあり得ない管理体制だと思う。

また、主人公たちを助けるケイラという人物であるが、助けるモチベーションが弱すぎて、なにそれといった感じがある。


まあ、この作品は物語の辻褄や因果を捨てて、アトラクションに全振りした映画だというのはわかる。

それでもちょっと物語が弱すぎて、映画にのめり込めない。

CGを見慣れた今となっては映像に関しての刺激はないし、演出も可もなく不可もなくといった感じである。

この映画の制作はユニバーサルで、USJとかのネタのために作っているだと思うが、そこに向けた映画という意味で言えばいいんじゃないかと思う。