観たい映画が特にあったわけではないが、映画を観に行きたい気分が高まり、方々から絶賛の声を聞いているTHE FIRST SLAM DUNKを遅ればせながら観に行くことにする。
自分は世代的にSLAM DUNK世代といってもいいと思う。
周りには影響を受けてバスケを始めた人が結構いたのだが、自分はそこまでハマったわけではない。
ただ当時嗜みとして漫画を読んだりアニメを見たりはしていたので、面白さは知っている。
そんなわけで、1度見たものを再度観る感覚で、今回のアニメはかなり冷めた感じで観に行ったのだが、帰る頃にはかなり熱くなる。
漫画のクライマックスである山王戦を描いた映画、というということは知っている。
山王戦だけ見せるってどういうこと? と観る前は思ったのだが、結果的にうまくまとまっている。
今作では主人公が宮城になっており、山王戦までの宮城の人生を挟みながら試合が進んでいく。
試合の過程と宮城のエピソードの交差のさせ方が非常にこなれており、だれることなく観ることができる。
話自体はちょっとドラマティックすぎるきらいはあるが、原作がそういう感じなので受け入れるべきであろう。
また、これがスラムダンクを全く見たことがない人が観たらどう思うんだろう、というところは気になる。
とはいえ、先ほど書いた通り、自分はかなり熱くなる話である。
実際2度ほど泣きそうになる件がある。
そこはさすが井上雄彦といったところである。
3Dのアニメに関しては、効果的だなと思う部分と、3Dっぽさが気になる部分とないまぜになっているように思う。
ただ、気になる部分はどこかで元のアニメのイメージが残っているせいなのかもしれない。
漫画のビジュアルをかなりうまく3D化しているのはわかる。
まあ、「これはみんな褒めるよな」と思う。
