ぎふチャンを見物する

GW、岐阜に旅行に行く。


各務原で1泊し、帰京の日を迎える。

自分は有給で1日早くGWに突入したのだが、世間的にはこの日がGW初日になる。

この日はむしろ東京行きの交通機関は空いているだろうと踏んで、なんの予約もせずに新幹線の自由席で帰る腹づもりにしている。

なので最大、新幹線の最終まで時間がある。


ホテルで朝食をとり、9時ぐらいにはチェックアウトする。

そのまま電車で名古屋に行くつもりだったが、今いる場所から名古屋に行くためには、一旦岐阜市内に出て、そこで乗り換えることになることを思い出す。

どうせだったら岐阜市内もちょっと見てみようか、と思いつく。

その瞬間「ぎふチャンを見物に行く」という天啓が雷のように体を貫く。

最近自分はRadikoプレミアムでまたぎふチャンを聴き始めており、前日もホテルのテレビはぎふチャンにステイチューンしていたにもかかわらず、「ぎふチャンを見物する」というアイディアを全く思いついていなかったことが不思議である。

地図を確認すると、「岐阜放送」はJR岐阜駅のそばにあり、名古屋行きのついでにふらっと立ち寄れる距離にある。

ここまでお膳立てされたなら行くほかない。


驚いたことに岐阜放送はビルのテナントになっている。

岐阜シティ・タワー43の4階にある岐阜放送(2016年2月23日撮影)
Alpsdake - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

43階建てのビルの4Fが岐阜放送である。

自分が今までみた地方の放送局は、でかい電波塔が立った単独の建物という感じだったので、これは初めてのパターンである。

JR岐阜駅前の新しいランドマーク、岐阜シティ・タワー43

中に入ると、レストランやカルチャースクール、エステや訪問介護のステーションまで、悪様にいえば雑多なテナントが入っている。

この4階が県域放送局ってどういうことだよ、とは思う。

ビルを散策している最中、ぎふチャンのある4階にたどり着く前に、このビルの43Fへのエレベーターを見かけてしまう。

43F 展望室・スカイレストラン - フロアガイド | JR岐阜駅前の新しいランドマーク、岐阜シティ・タワー43

無料で開放されている展望台で、展望台好きの自分はノータイムでエレベーターに乗ってしまう。


展望台はレストランがある兼ね合いで、四方が開放されているわけではなく、見られない方角もある。

それとフロア自体がそこまで広くないので、全体を見てもそこまで時間はかからない。

自分はじっくり見た方で30分ほど回っていたが、他の家族連れは10分かからずに展望台から降りていたようである。

岐阜市はビルなどが立ち並ぶ都会的な街並みからちょっと離れるとすぐ山がある。

今まで結構いろんな展望台に登ってきたが、どの方角を見ても大体山がある、という光景は初めてである。

【公式サイト】岐阜 フレンチレストラン forty three

展望台にあるレストランはランチをやっていて、よっぽど入ろうかと思ったが、オープンまでに1時間近くある、というのと、4000円ぐらいというプライスに尻込みして諦めることにする。


そして、ぎふチャンにたどり着く。

なんというか、入口はマジで放送局の雰囲気がない。

会議で出向く某IT企業の入口とあまり変わらない雰囲気である。

何枚か写真を撮り、帰ろうと下りのエスカレーターに向かう最中に、突如サテライトスタジオが現れる。

その時はラジオ土曜便という番組を放送中であり、スタジオの中では女性2人がマイクに向かって話している。

気がつくと、現在放送中の音声がフロアに流れている。

自分はその時Radikoぎふチャンを聴きながらぎふチャンを見物しており、ノイキャンの影響でサテライトスタジオの存在に気がついていない。

放送局そのもの雰囲気を出会い頭で喰らい、すっかり狼狽したまま立て直すことができず、その場をスッと立ち去ってしまったが、今思えば「これを見ることこそ、ぎふチャンを見物することに他ならなかったのでは」と後悔している。


後悔は残ってしまったが、もう心の準備はできている。

いずれまた行きたい。