年末、福島に旅行に行く。
旅行に行くと、地元のスーパーに行って、その土地の生活を想像するのが1つの楽しみである。
ここ最近の自分の中では、旅行のメインコンテンツと言っても過言ではない。
福島のスーパーももちろん見て回る。
以前日光に旅行に行った際に、リオン・ドールというスーパーを見かけ、本社が会津若松だったので、福島県下で結構な勢力のスーパーなのかと思っていたら、福島市内には1件しか見かけなかった。
その代わり、イトーヨーカドーやヨークベニマルなどのセブン系のスーパーを至る所で見かける。
ヨークベニマルに関しては、東北や北関東に数多く出店していて、東北生まれの自分はもちろん存在を知っているし、茨城などにもあるので何度も入ったことがある。
今回改めて知ったことであるが、創業が福島県郡山市ということらしいので、店舗が多い理由も納得である。
とにかくどこのスーパーでも見かけたのは、「いかにんじん」コーナーである。
農水省のHPでも取り上げられている、ゴリゴリの福島の郷土料理である。
説明を読むと、通年食べられているようではあるが、特に正月は欠かせない一品であるらしい。
一応、加工済のパックのいかにんじんも売っていたが、わざわざ材料を売っているのは「正月ぐらい手作りしよう」ということなんだろうか。
これに関しては非常に興味が湧き、食べて見たいと思ったのだが、1回で食べ切れる適当な量は売っておらず、実家に土産として持っていっても、両親の歯がちょっと心配なので、今回は断念する。
まあ、ここまでのフィーチャーぶりなら福島県のアンテナショップでも売っていそうなので、また食べるチャンスはあるだろう。
また目についたのは、凍豆腐の充実ぶりである。
これもどこのスーパーでも見かける。
凍豆腐もやはり福島の名産であり、こちらも強く根付いている食べ物なのだろう。
しかしながら、惣菜コーナーでは高野豆腐が使われている。
惣菜コーナーで高野豆腐を見るのもなかなかないことではあるが、凍豆腐の製法から見ればやはり季節的なこともあり、生産量的にも惣菜として使うには厳しい、という事情で代替品として高野豆腐が使われているのだろう。
経験上、どこの土地のスーパーでも醤油のコーナーには地の物が並んでいる。
1番わかりやすく地域の特徴が出るのが醤油のコーナーで、それだけ生活に密着した「味」なんだろうと思う。
内池醸造株式会社 – 内池醸造株式会社は、文久元年(1861年)の創業以来、安心・安全な醤油・味噌をはじめとする調味料を食卓にお届けします。
福島の醤油で1番勢いがあるのは「キッコーツル」のようである。
醤油でキッコーといえば、自分的にはマンであるが、
屋号と醤油屋 | 職人醤油 - 醤油を使い分けると、食はもっと楽しくなる!
こちらを読むと、ツルもマンにあやかったのかもしれない。
キッコーツルに関しては他社も利用しているようだ。
こちらの会社は福岡に本社があり、社名が「キッコーツル」だったみたいだが、変更している。
何があったのか、ちょっと気になる。