飯坂電車に乗る

年末、福島に旅行に行く。


福島には特になんの予定も立てずに行く。

自分が行ったのは「福島市」で、行きの切符やホテルを予約した後で、会津若松とか郡山の方が面白そうである、と気づいてしまったが、決めてしまったんだからしょうがない。

地図を見ているうちに福島市は思った以上に見所がなく、そんな中1番行って見たいと思ったのがイオン福島店である。

自分はイオン好きであり、観光スポットとしてイオン福島店は申し分ない。

2時間ほど堪能した後に、福島市内に戻るために地図で交通機関を調べたところ、私鉄が走っていることを知る。

福島交通 飯坂電車

少し遠回りになるが乗ってみることにする。


ルート検索では上松川駅の方が近いようであるが、住宅地を通るあまり面白みのない道程で、福島から1駅遠い笹谷駅で乗ることにする。

こちらの駅に向かう道程は、典型的なロードサイドで、いろんな大規模店舗を眺めながら行くことができる。


駅は簡素な感じで、もちろん駅員もいない。

入口のところに券売機があるが、Suicaなどの交通系ICは使えない。

一応NORUCAというICカードはあるが、これは運営する福島交通の路線バスや電車でしか使えないようである。


利用者は思ったよりもいる。

老若男女、さまざまな客がいたので結構生活に根付いた電車なのかもしれない。

東京で言うとさくらトラムに近い、路面電車の雰囲気がある。

実際乗り心地も車道や歩道が隣接していて、スピードもあまり上がらないので路面電車のようにのんびり乗ることができる。

逆に言うと距離的にはあまりないとは思うのだが、思ったよりも時間はかかる。


道中、自分の席の向かいに親子連れが乗っている。

その男児の方が途中はしゃいで、隣のおばさまのスカートに靴を押し付ける粗相を行う。

その瞬間、一つ隣に座っていた老人が「コラ!」と叱りつける。

親はおばさまと老人に謝って、男児はしゅんとする。

そこに老人が懐から飴を取り出して男児にあげる。

「ああ、令和の今にこんな光景が見られるんだ」と少し感動してしまう。


福島に到着すると、ポケモン駅名標が出迎える。

福島県xラッキー「ラッキーアイランドふくしま in 福島県」 - ポケモンコラボ

福島県自体がポケモンとコラボしているらしく、あまつさえラッピング電車が走っているようである。

阿武隈急行線のページ - 福島県ホームページ

どうせならこっちにも乗ってみたかった。


それだけでなく、鉄道むすめもいるようである。

見た目が好みなので、思わず写真に撮ってしまう。