【秋葉原】伝説の食べ放題焼肉屋『大酋長』が閉店 / 店員「もう年だから……」 | ガジェット通信 GetNews
以前の職場が秋葉原で、大酋長には何度か行ったことがある。
正直言って、安い以外に取り柄のない店だし、「衛生的にどうなんだろう」という感じだったのがキツい。
「何度か」を正確に思い出してみると、おそらく2回ほどだと思う。
1回目は職場の同僚5人ぐらいで行く。
先行して大酋長を体験した同僚がみんなを誘った感じである。
みんなが色々なことに文句を言いながら、それでもワイワイ楽しく焼肉を食っていたことを思い出す。
その頃の会社は自分の人生の中で最高に楽しかった時期で、土日いらないから会社に行きたいとすら思っていた。
そういう環境だったから、楽しい思い出になっているのだろう。
2回目はやはり同僚といく。
その頃は職場のチームメンバーとほぼ毎日飲み歩いていた時期で、給料日前に金がない、という典型的な状況に陥り、大酋長に行く。
その時のことでハッキリ覚えていることがある。
「店の格ってものがあるんですよね」と同僚が切り出す。
「味とか値段とかじゃなくて、どんな人が来てるかで格が決まるんですよ。もちろんどんな人が来るかは味とか値段にもよりますが。本当に食事を楽しみたいならある程度覚悟を決めて格の高い店に行くしかないんです」
ここでする話? とは思ったが、まあ腑には落ちる。
ぶっちゃけ今はある程度余裕があり、いわゆる格の高い店にも行けるだろう。
でも歳をとるごとに自分はだんだん孤独になっているので、わざわざそういう店に行って食事を楽しもうとは思わない。
大勢で行く大酋長の方が遥かに楽しいだろう。
今となっては大酋長に行くというのもないが、「みんなでワイワイ」みたいな食事の場だった気がするので、そういう場が1つ失われた、というのは少し切ない気分になる。