機動戦士Gundam GQuuuuuuXを観る (ネタバレあり)

機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 公式サイト

生活が変わり、映画を観る機会が突如失われてしまったのだが、久しぶりに劇場に行く。

調べてみたら約半年ぶりの観劇らしいが、前回は仮面ライダーで今回はガンダムである。

もうなんというか、いい歳のおっさんがこんな視聴履歴であることが若干恥ずかしい。

昨日、今年の2月3月は土曜日がファーストデイで割引にぶち当たっていることに気づく。

だったら何か観ようと思った時に、以前より「ネタバレ、ネタバレうるせぇな」と思っていたGQuuuuuuXを観に行こうと決める。


まあみんながネタバレを気にしていた理由は冒頭3分でわかった。

この驚きは本当に何も知らずに味わって欲しい。

自分のガンダムの知識は人並みよりちょっとあるぐらいだと思うが、その程度の知識でもかなりびっくりする。

もっと言えば、SNSとかでなんとなくファーストガンダムに関わるらしい、ということを知ってしまっていたが、そんなのどうでも良くなるぐらいにびっくりする。

シャアがガンダムを奪取したら、というファーストガンダムの極冒頭からWhat Ifが起こり、ジオンが勝利し、その先にGQuuuuuuXがある、という立て付けである。

全体的にはBeginningと銘打たれた一年戦争のWhat Ifのパートと、GQuuuuuuX本編の2部構成になっている。

Beginningと本編でキャラクターのアートワークが大きく変わっていて、ちょっと違和感があったが、GQuuuuuuXの部分は最近のガンダムのテイストだし、戦闘シーンも非常にクオリティー高くて、今風のガンダムだな、と納得できる。

Beginningに関してはファーストガンダムをリファインしたような、昔のテイストを残してやってることがわかる。

冒頭のコロニー落としの止まった絵がスライドで動く感じにちょっと引っかかりを感じていたが、家に帰って原典を見直すと、同じことをあえてやっていることがわかり、感心に変わる。

その他、MSが戦うということがどういうことなのか、という部分で庵野「シン」っぽいテイストが出ていてかなり良い。

カラーが関わっているせいか、アニメのクオリティーに関しては全く文句がなく、「これを毎週やる」ということがちょっと信じられないぐらいである。


Beginningのストーリーに関しては結構ダイジェスト感があった。

特にソロモンのシーンで01(ゼロヒト)ガンダムアルテイシアが突如登場し、シャアが何やら因縁のありそうなセリフを発していたので、その部分は映画ではカットされているんだろう。

それでいうと今作では連邦軍の登場人物が徹底的にオミットされていて、このまま出ないのか? という部分も気になる。

ガンダムは奪われてアムロは民間人のままで、ホワイトベースを奪われてブライトは活躍の場を失い、と考えると出ないことも全然あると思うが、アルテイシアが仄めかされた以上、なんらかの登場はあってもおかしくない。

また映画でジオンのMSで出てきたのはザクぐらいであるが、ジオニック社の開発計画を中止してまで進められる、ガンダムリバースエンジニアリングで生み出されたMSは片鱗も出ていない。(GQuuuuuuX?)

この感じだとTV放映の際にBeginningのパートは4〜5週ぐらいやりかねない気がする。


GQuuuuuuX本編に関しては、まだプレビューの段階であり、どうなるか全くわからない。

主人公・アマテやその他の登場人物の人物像、物語の全貌に関してはちょっとまだわからないことが多い。

そして「BeginningでWhat Ifまで展開してまでやりたいこと」に関しては全くわからない。

まあ、TV放映前のプレビューという意味合いが強いことはわかっていたので、そこまで映画としての完成度は求めていないので問題はない。

なんとなく全体像はぼんやりしつつも、アマテがなんの脈絡もなしにGQuuuuuuXを動かせたのも由緒正しきガンダム主人公仕草、と思ったし、ハロがいるのもポイントが高かったし、かなりガンダム感があってよかった。

個人的にシャリア・ブルが若返り、イケおじになって主要人物に名を連ねているのは良い。


マジでTV放送が待ち遠しい。