バブルが消えた話と泡を消す話

友人の姉がバブルど真ん中の世代で、大学時代にその利益を享受していたそうだ。

自分はその姉に会ったことはない。

でも友人に言わせれば、姉は身びいきしても見てくれのいい方ではない、と言っていた。

それでも姉は、毎晩のように夜遊びをし、飲み歩いてはへべれけで家に帰ってくるような生活をしていたらしい。


そういう煌びやかな毎日を姉が過ごしている一方、友人はまだ中学生で、いつか俺もああいう風に毎日を過ごすんだ、と順番待ちをしている間にバブルは弾けて消えた。

友人はそんな風に間近でバブルを目撃していただけに、バブルへの憧憬は深い。


そんな彼がバブルの象徴として語る逸話は「ゲップ防止のため、シャンパンの泡を消す『シャネルの棒』を女達は持ち歩いていた」という話。

要するにシャンパンをかき回して炭酸を飛ばすためだけに、数万するシャネルのステアー利用していた、ということだ。


今日、シャネルのブーメランの存在を知り、そんな話を思い出した。