最近何かと良い評判を見たり聞いたりし、Twitter経由で下記動画にエンカウントしたのが決め手になって観にいくことにする。
この作品はその手のライブ映画であり、元トーキング・ヘッズのフロントマンであるデイヴィッド・バーンのショーを納めた映画である。
しばらく前にコンサートやライブの映画館での配信がやたらあった時期があった。
山下達郎のライブやら立川談志の高座やら歌舞伎など、映画館の大画面や音響で観たら面白そうなコンテンツがあったが、残念ながら観たことはない。
今回、その手のライブ映画を初めて観たわけであるが、正直言って自分には難しかった。
端的にいうと、ライブ映像を観ながら字幕を読む、という行為がうまくできなかった感じである。
パフォーマンスに見惚れていると字幕を読み逃すし、字幕を読んでいるとパフォーマンスが疎かになる。
英語のライブであれば、自分は家のモニターで巻き戻しながら見たり、繰り返し見る方がいいんだと思う。
ショーの内容に関しても、アメリカで生きている人とそれ以外の人間では受け取り方が違うんだろうな、という気はする。
曲の合間のMCが強く政治的だったり、選曲自体に意図を感じる部分もある。
デヴィッド・バーンが『アメリカン・ユートピア』に込めた「ユートピア」の意味|Real Sound|リアルサウンド 映画部
こちらの記事は観た後に読んだが、ショーの形式そのものもアメリカの文化に基づいているみたいで、そういった前提がわかっていればより楽しめたんだろうと思う。
それでも、前提知識がない状態でも、クライマックスの曲にハッとさせられる。
凄まじくシンプルで凄まじく力強いメッセージを持った曲が演奏され、それを白人のおっさんがやるんだということに胸を打たれる。
演奏前のMCも含めて、この部分だけで観た価値はある。