アントマン&ワスプ : クアントマニアを観る

アントマン&ワスプ:クアントマニア|シリーズ第3作|映画|マーベル公式

映画の感想を書く時、最初はいつも観た理由を書いているのだが、「現状MCUは無条件で観る」で済ませられる。


フェイズ5の始まり、とわざわざ区切っているだけあって、MCUの新しい展開を感じさせる作品である。

というか、今作は「アントマン&ワスプ」ではなく、実質「カーン」なんじゃないかという気がする。

次のアベンジャーズのラスボスであるカーンの紹介の側面が強い。

そして実際カーンはかなり魅力的に描かれている。

カーンを演じるジョナサン・メジャースの身体性が凄まじく、カーンが戦う場面での強者としての説得力がすごい。

カーンの繰り出すパンチは演技とは思えない本格的な動きだし、手からビームを出すだけの場面でも「うわ・・・、つえー・・・」という嘆息が漏れる。


今回は主に量子世界が舞台になっており、見たことのない世界が広がっている。

イマジネーション全開の映像は面白いものではあるが、若干CG感が強い。

アバターぐらい割り切ったものであれば飲み込みも早いと思うが、精細な書き割りの前で実在の人物が演技している感じがどうしても出てしまっているので、ところどころ素に戻ってしまう。

ただ、この仕組みが非常にうまく機能している部分があり、それはMODOKである。

キモさとユーモアがいい具合の塩梅で映像化されており、非常に良い。


物語については「良くも悪くも・・・」であるが、普通に楽しめる。