いつものように、会社帰りの適用な時間に観られる映画をチョイスする。
次回はブラックパンサーが公開されていると思うので、楽しみである。
自分は普段あまりホラーを見ない方なのだが、「リング」に関しては方々から相当怖いという評判を聞き、興味が湧いてレンタルビデオで借りた記憶がある。
あれは相当震え上がった。
それ以降、貞子関連の作品は全く見ておらず、およそ20年ぶりに貞子の作品を観ることになる。
そんな経緯もあり、自分はホラーだと思って貞子DXを観に行ったのだが、実際のところ、出来の悪いコメディーであった。
怖いところが全くなく、さらにはギャグ的な部分は全く面白くない。
怖がらせようという意図はところどころ感じられるが、背後から「ワッ!」という感じの、怖いというよりはびっくりさせようとするフィーチャーしかない。
それすらもスベってる。
ストーリー自体は、最後の部分で一応筋を通して終わるが、全体的にグダグダである。
登場人物の性格、会話、リアクション、全てにおいてリアリティーがない。
家族でそんな会話しないだろ、とか、その状況でそのリアクションはないだろ、とか始終気になる。
またストーリーのはぐらかし方が、いちいち癪にさわり、イライラさせられる。
1番の問題はメインキャラの前田王司である。
度がすぎるバカさで、それが面白さにも愛らしさにもつながらない。
ただただ不快なキャラで、映画のキャラに対して「こいつ早く死んでくれねぇかな」と思ったのは初めてである。
その意味では強烈な体験ではあるのだが、もう2度としたくない。
事前の作品を見ていないせいかもしれないが、出自のよくわからないキャラが突如重要な行動をしたりと、とにかく支離滅裂である。
なんでこんな映画が世に放たれるんだろう。
池内博之はよかった。