大多喜を彷徨う。
観光案内所の隣に、天然ガス記念館なる施設がある。
ドアはフルオープンで、受付的なところにも誰もおらず、こんなにノーガードな施設は見たことがない。
何かの罠かと疑ってしまう。
ただ「天然ガス記念館」というピンとこない名称に好奇心を抑えることができず、入ることにする。
全景を撮影するのを忘れてしまったが、中はそこまで広い施設ではない。
施設の一角にはテーブルと椅子が置いてあり、高校生と思しき少年が座ってスマホをいじっている。
完全に休憩所として利用されている。
中では房総の天然ガスに関する展示が行われており、天然ガスとは何か、過去・現在・未来など、総合的な解説を行なったパネルや映像や模型が展示されている。
特に映像は昭和初期に作られたんじゃないかというぐらい古い映像が見られて、かなり見入ってしまう。
Youtubeにないか探してみたが、なかった。
この施設で初めて知ったのだが、千葉県はかなり潤沢な天然ガスを埋蔵しているそうである。
特に天然ガスの副産物であるヨードで日本は世界第2位の生産量だそうで、その80%が千葉県産とのことである。
日本は資源のない国ではあるが、そういった側面があることを知れたのはよかった。
大原行きのバスの出発までまだ時間があったので、街を歩く。
街はそこまで広くはないのだが、かなり整備されている。
以前行った佐原に近い感じである。
建物も蔵造りのものが数多くあり、統一感がそこそこある。
その一方で閉店している店もかなりあって、過疎化は進んでいるのだろう。
蔵造りを無料で見学できる建物とか、商家の施設とかいろんなものが無料で見られるようであったが、バスの時間があったので見られなかった。
遠目に綺麗な城が見れて、行ってみたくはあった。
大多喜はちゃんと観光すれば1日は楽しめる場所だとは思う。
1時間半ほどの滞在であったが、大多喜は色々興味深かった。
大原行きのバスに乗る。