キャシアン・アンドーを見終わる

スター・ウォーズドラマ『キャシアン・アンドー』公式サイト|ディズニープラス

結論から言うと、かなり良い。


ローグ・ワンの前日譚という位置付けのドラマであるが、当初キャシアン・アンドーを掘り下げるということにあまりピンと来ていなかった。

ローグ・ワン自体はかなりの傑作だと思っており、その意味で期待はしていたのだが、何がしたいのかはよくわからない、といった印象であった。

蓋を開けてみれば、かなり滋味深い、燻銀の物語で、マンダロリアンとはまた違うスターウォーズの一面を見た感がある。

スターウォーズの世界はジェダイが動かしているものと錯覚しがちであるが、フォースを持たない人間も世界に関わり、変えようとしている。

その当たり前のことに強く気付かされる。

帝国が台頭する過程が丹念に描かれ、帝国の中で野心全開で立ち回るデドラや、それに抵抗しようとしているモン・モスマ、その流れに飲まれるキャシアン・アンドーも全員魅力的に描かれている。

物語的には派手な部分はまるでないが、かつてないほどビビッドに描かれたスターウォーズである。


シーズン2の撮影が今月からで、公開は2年ごとのことである。

・・・前倒しにならんか?