シャン・チー / テン・リングスの伝説を観る

シャン・チー/テン・リングスの伝説|映画|マーベル公式

MCUの新作ということで無条件で観に行くことは決定していて、いつ観にいくか? という話である。

昨日は映画館の割引デーであり、「良さげな席が空いてたら観よう」と思って、サイトの予約画面を開くと普通に良さげな席が空いている。

すぐさま予約をして観に行く。


感心したのはシナリオで、フリと受けが非常に上手くできている。

劇中に起こる事態には全てきっちりしたフリが用意されており、エピソードが繋がる快感が味わえる。

これはMCUの醍醐味そのものだが、ある作品でのフリが他作品で受けて展開する、という形でMCUは発展してきた。

この作品ではもちろん他のMCU作品との繋がりもあるのだが、前提として必要なほどでもなく、シャン・チー 1本の中でその醍醐味がきっちり味わえる。

自分は「力の継承」の部分が非常にグッとくる。

物語的な強引さも感じるが、MCUにおいてはいつものことなので気にならない。


アクションは本格的なカンフーアクションだが、自分はジャッキー・チェンで育っており、やっぱり生のアクションの迫力とはちょっと違うな、と感じる。

特に序盤のバスでのシーンはなまじ本格的にカンフーをしているがために、CGや合成で生み出される派手さとあまりフィットしていないように感じる。

ただ、バスシーン以降はどちらかというといつものMCUのアクションになっているし、終盤の壮大な舞台、力のぶつかり合いにおいては全く違和感がなくなる。


この作品の本当に最後のポストクレジットシーンはなかなか興味深い。

踏み込んだことを言うと、キャプテン・アメリカ & ウィンターソルジャーの最後の展開とどうしても被ってみえてしまうのだが、どう差別化していくのだろう。

近いうち戻ってくるみたいだし・・・。