映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』映画『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』
昨日、仕事が思いのほか早く終わったので、ぽっかり時間が空いてしまう。
映画の鑑賞ポイントが貯まっており、1本タダで観られる状況の中、仮面ライダーの劇場版が本日より公開ということを把握しており、いい機会なんで観に行くことにする。
感想から言うと、全く期待していなかったキングオージャーがすごく良かった。
個人的な印象だが、完全にギーツを喰っていたと思う。
このニチアサの夏映画のパッケージにおいて、戦隊モノのパートは毎回ちょっと豪華になったテレビ回という印象だったが、今作は映画として成立している。
はっきりいえばちゃんとした物語がある。
大まかにいえば王座につく者のイニシエーションの話であり、ギラ(主人公)の王様としての姿勢・思想を補完するエピソードになっている。
戦隊モノの映画は毎回テレビ版の物語を広げるような話になっており、劇場版を観なくてもテレビ版は楽しめるが、観るとより楽しめるという匙加減になっている。
今回はそれを踏み越えて、これは絶対観ておいたほうがいいだろう、という感じである。
とにかく30分程度とは思えないほど濃密な話で、語り口の手際の良さも良い。
中村獅童は流石のハマりっぷりであり、最後のセリフにほろっと来てしまう。
ギーツはクロスギーツのチョコプラ長田がとにかく良かった。
今までギーツに登場してきたある種のノリのキャラにおいて最高峰の演技をしており、これが劇場版のヴィランであることの納得感がすごい。
最後のアクションも非常に見応えがあり、こちらはこちらで堪能できた。